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2023/11/22更新

自分のニオイに気づいてる?加齢臭とミドル臭の違いや解決法

健康

2020年1月18日公開  2023年11月23日更新
 

現場で体を動かして働く職人にとって、汗のニオイはつきものですよね。

しかし自分のニオイは、日々の生活や仕事の中で慣れてしまい、気がつきにくいもの。

毎日対策はしているけれど、実は汗臭ではなく加齢臭かも…と気になっている人もいるのではないでしょうか。

ですがそのニオイ、本当に汗臭や加齢臭が原因なのでしょうか?

ニオイの種類が違えば、解決方法も異なってきます。

今回はそんなニオイの違いとそれぞれの解決策について紹介します。
 

ニオイの種類

体臭の原因

汗臭

 
その名の通り、体から出た汗が嫌なニオイとなってしまう汗臭。

本来は無臭のはずの汗ですが、放置しておくと汗の中の成分や皮脂が混ざり合い、それを雑菌が分解することでニオイを生み出してしまいます。

体のほぼ全体にある汗腺「エクリン腺」から出た汗の臭いは、皮脂や雑菌と混ざることで雑巾のようなすっぱい臭いがします。

またエクリン腺のほかに、脇の下や耳の中などには「アポクリン腺」と呼ばれる汗腺が存在します。

これも本来は無臭なのですが、汗の中にたんぱく質が少量含まれているため、皮膚表面の細菌によってたんぱく質が分解され特有のニオイが発生します。

これがワキガ臭と呼ばれています。
 

ほかにも疲労やストレス、病気などが汗のニオイの原因になる場合もあります。

疲労やストレスなどで血中のアンモニア濃度が高くなれば、汗と混ざりあい、別のニオイを発します。
 
参考元:
*Kao 汗の基礎知識
*沢井製薬 サワイ健康推進課 汗が臭くなる病気

 

ミドル脂臭

ミドル臭は、30後半〜40代の男性に見られるニオイの種類。

頭頂部から後頭部にかけて発生し、枕などに染み付いてしまう脂のようなニオイの原因は、「ジアセチル」と呼ばれる成分にあります。

汗に含まれる乳酸が皮膚のうえで分解され吸収する過程で、悪臭の原因のジアセチルになります。

加齢により頭皮脂が粘性の高いねっとり頭皮脂に変化し「ミドル脂臭」がその頭皮脂に蓄積します。
また洗っても落ちにくいため染みつきやすく、鼻がニオイに慣れてしまい、自分では気がつきにくくなってしまいます。

女性などが敏感にニオイに反応するのは、これらが原因です。
 
*参考元:mandom 男のにおい総研 世界初!ミドル脂臭の原因物質「ジアセチル」を独自の手法で特定
 

加齢臭

 
加齢臭は50代から発生するニオイの種類で、一般に枯れ草や古い畳のようなニオイがするといわれています。

皮脂の中に含まれるパルミトレイン酸が空気に触れて酸化し、ニオイの原因成分2-ノネナールが発生することが、加齢臭のニオイの原因です。

これらの原因物質は50代以降に発生し始めるため、40代まではほとんど発生しません。

主に加齢により体内構造が変化し、耳裏・首周り・脇の下、胸、背中など全身からニオイが分泌されます。

汗臭とは違い、一年を通じて分泌されるため、季節を問わずに対策が必要となってきます。
 

解決方法


 
では、これらのニオイ対策はどのようにすればいいのでしょうか。
 

ミドル脂臭の場合

 
原因は頭頂部から後頭部にかけての頭皮脂にあります。

つまり一番効果的なのは、頭皮脂を極力残さないように、シャンプーの二度洗いを行うことです。

殺菌成分配合の専用のシャンプーで後頭部やうなじを中心的にしっかりと洗うことで、ニオイの原因を軽減できます。

また汗腺を鍛え、そもそもの原因である汗を生成させないという方法もあります。

運動やゆっくり湯船に浸かり、血流をよくすることでベタつく汗を抑制します。

湯船にクエン酸を含むゆずやみかんなどの柑橘類を入れると、クエン酸の効果により汗腺機能も高まるので、効果的に汗腺機能を鍛えることができます。
 

加齢臭の場合

 
加齢臭の原因は、体全体の皮脂にあります。

皮脂をこまめに洗い流し、清潔の状態にすることが加齢臭対策には一番効果的です。

朝晩のシャワーや入浴で、余分な皮脂や汗を洗い流します。
背中は適当になりやすい部分なので、特に気をつけて洗い流しましょう。

そのほか、加齢臭に対応したデオドラント製品を使用したり、こまめに皮脂や汗を拭き取ることでも軽減することができます。

また、体内環境の改善もニオイ対策としては有効です。

肉系ではなく和食を中心とした食生活や、腸内環境を整えるメニュー選びなども、加齢臭の軽減につながります。

活性酸素を減らす意味合いでも、タバコは控えたほうが無難でしょう。
 

気持ちよく働くために

 
ニオイ対策は自分のためだけではなく、周りに迷惑をかけないためにも気をつけたいもの。

スメハラと言われることのないように、日頃から意識して、気持ちよく働きたいですね。
 

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