2023/10/02更新
今さら聞けない「建設」「建築」「土木」の違いと関連資格
資格
建設業界で働いていれば、当たり前に使い分けられる「建設」と「建築」。
違いの説明を求められたとき、ドキッとする人はいませんか?
実際に業界に関わる人でなければ、なかなかその区別を考える人は少ないかもしれない2つの言葉の使い分け。
いつ聞かれても答えられるように、おさらいしておきましょう!
目次
「建設」「建築」「土木」の違いとは
建築
建築とは、家やビルなどの人々が快適に暮らす空間を作ることを言います。
建築基準法では、建築物とは以下のように定められています。
土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するもの(これに類する構造のものを含む。)、これに附属する門若しくは塀、観覧のための工作物又は地下若しくは高架の工作物内に設ける事務所、店舗、興行場、倉庫その他これらに類する施設(鉄道及び軌道の線路敷地内の運転保安に関する施設並びに跨こ線橋、プラットホームの上家、貯蔵槽その他これらに類する施設を除く。)をいい、建築設備を含むものとする。
簡単にまとめると、建築物は屋根と柱または壁がある空間のことで、家やビル、図書館、野球場などにあたります。
「地面の上」での工事と覚えておくとわかりやすいです。
- 一級・二級建築士
- 施工管理技士
- 左官技能士
- 電気工事士
- クレーン運転士
- コンクリート技師 など
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土木
土木は、道路やトンネル、ダム、橋などの建造物を作ることを言います。
建築基準法によって建築物が定義されている一方、明確な定義がありません。
そのため建築物以外で、人々が暮らしやすくなるような施設を作ることと広い解釈ができ、土木工事で作られる建造物の用途も様々です。
トンネルや橋だけでなく、鉄道や空港、河川整備など、インフラを支える非常に重要な工事が多く、高度なスキルが求められます。
建築とは逆に、土木は「地面の下」での工事となります。
- 土木施工管理技士
- 測量士
- 技術士
- 下水道技術検定
- コンクリート技師 など
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建設
建設とは、一般に建物や道路、トンネル、ダム、橋、鉄道など土木作業によって新たに施設を作ることの総称になります。
先に紹介した建築も土木も含む、大きなカテゴリーとして建設があると覚えておきましょう。
また、よく聞く土建業と言う言葉は、建築工事業と土木工事業分野を合わせたものです。
- 宅地建物取引士
- 消防設備士
- 福祉住環境コーディネーター など
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「建設」と「建築」の混同に注意!
土木は人々が暮らしやすくなるように、大地を整備すること。
そして、整備された環境に、人々が暮らす空間を作るのが建築です。
建設は大きなカテゴリーで、その中の一つとして建築や土木の分野があると考えましょう。
うっかり混同して恥をかいた…と言うことがないように、しっかり意味を押さえておきたいですね。
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