2024/01/25更新
なぜ生える?20代でも増える若白髪の原因と増やさない対策
健康
まだ20代なのに、髪の毛の中にチラチラと混ざっている白髪…。
早い時期から生えてくる白髪、若白髪に困っている人もいるのではないでしょうか。
白髪まじりだと実際の年齢よりも年上に見られてしまったり、清潔感がないなどといわれてしまう場合も。
頭髪に関する問題は遺伝であるともいわれていますが、若い世代の生活習慣にも白髪ができる原因が隠されています。
今回は年齢と共に増えていくだけではない、白髪のメカニズムとどうして若白髪が生えるのかを紹介します。
目次
白髪のメカニズム
髪と聞いて思い浮かべる色は黒ですが、実は髪の毛の元々の色は白色で、メラニン色素を含んでいません。
毛母細胞の周りにはメラノサイトと呼ばれる色素細胞があり、メラニン色素はここで作られています。
髪が成長していく過程でメラノサイトよりメラニン色素を取り込み、黒色となって生えてきます。
細胞は加齢と共に少しずつ衰えていくため、メラノサイトからメラニン色素が作られなくなります。
歳を重ねると共に白髪が増えていくのはこれが理由です。一般に30代後半から徐々に増えていくといわれています。
つまり白髪になるのは、なんらかの原因でメラノサイトで髪がメラニン色素を受け入れられない状態になっているためです。
白髪には種類がある?
白髪には、種類が主に2つあります。
メラノサイトが減少・損失してしまった「欠失型白髪」と、一時的にメラニン生成の活動を休止する「休止型白髪」があります。
欠失型白髪の場合、メラノサイトが減少あるいは欠乏しているため、メラニン色素を作り出すことができません。
そのため黒髪に戻ることはないとされています。
これは遺伝や加齢によるものが欠失型白髪といわれています。
休止型白髪とは、メラノサイトが存在しているのに、一時的にメラニン色素の合成を行なっていないものを指します。
休止型白髪は、病気やストレス、栄養不足などの外的要因の影響が考えられ、黒髪に戻る可能性もあり、若白髪の多くはこちらであると考えられています。
若白髪の原因
若白髪が生えてくる理由は、遺伝によるものもありますが、若い世代の場合、生活習慣によるものも多いといわれています。
では、どのようなことが若白髪の原因になっているのでしょうか。
ストレス
新しい職場や現場など、慣れないことも多い環境で受けるストレスは白髪の原因になります。
ストレスは自律神経の乱れを引き起こし、筋肉の緊張や血管が収縮し、血行不良を引き起こします。
血行不良を起こすと血液を通して供給されるはずの栄養分が髪を生成する毛母細胞に行き届かなくなります。
そのため、毛母細胞内のメラノサイトの働きが衰えてしまい、色素が定着せず白髪のまま生えてきてしまうのです。
ほかにも、夜中のスマホによるSNSやゲームは、眼精疲労の原因となります。
目が疲れることによって肩などに余計な力が入れば血行不良の原因にもなり、それにより白髪ができることもあります。
不規則な生活
睡眠不足も若白髪の原因となります。
十分な睡眠が取れていないと、血行不良を起こす可能性が高まるからです。
人は起きているときに交感神経が優位となり、寝ているときなどに副交感神経が優位となります。
交感神経は体を緊張状態へと導き、反対に副交感神経は主に体をリラックスした状態へと導きます。
つまり決まった時間に寝ない、睡眠時間が短いなどの不規則な生活をしていると常に緊張状態が続き、ストレスによって白髪が生えてくる原因となってしまいます。
過度なダイエット
髪も体の一部であり、細胞から生えてくるものです。
無理なダイエットや減量などをすれば、栄養不足になってしまいます。
また、減量中は食生活も偏りがちになってしまうのも原因の一つです。
栄養不足になれば毛母細胞に栄養が行き渡らなくなり、髪に栄養がいかず白髪になる可能性が高まります。
若白髪の対策方法
ストレスを解消する
ストレスを溜めると自律神経の乱れや血行不良など、白髪の問題以外にも体に不調をきたしてしまいます。
適度な運動や料理や趣味で、気持ちを切り替えてストレス発散しましょう。
▽運動や趣味に関する記事▽
早寝早起きをする
睡眠不足が続けば、睡眠中に分泌される成長ホルモンが減ってしまいます。
成長ホルモンが少ないとメラニンの生成が少なくなる恐れがあります。
規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠時間を確保しましょう。
▽朝目覚める方法▽
バランスの良い食事を取る
髪の毛は細胞から生えてくるものです。
しっかりとバランスの取れた食生活を行い、内部から白髪対策を行いましょう。
髪の毛にはたんぱく質やビタミンなどの栄養素が必要です。
減量中、ダイエット中だから…と無理に食事制限を行えば体調も崩しがちになります。
適度な運動と食生活を心がけましょう。
下記がメラノサイトを活性化させるために必要な栄養素やメラニン色素を作る素となる栄養素です。
- たんぱく質
豚ヒレ肉、牛ヒレ肉、鶏の皮、いわしなど - ビタミン類
緑黄野菜、アセロラ、レモン、キウイフルーツ、きのこ、納豆など - 亜鉛
ワカメ、昆布、カニ、スルメ、ブロッコリー、レバーなど - チロシン
チーズ、納豆、豆腐、バナナ など - ヨード
昆布、ひじき、わかめ、海苔、とろろ昆布、もずく
*参考元:日本食品標準成分表
生活習慣を改善しよう
よく白髪が一本生えているから…と引き抜く人がいますが、白髪を引き抜くのはNGです。
白髪となる原因は毛穴にあるため、引き抜いたとしてもまた白髪が生えてきます。
また、何度も毛を引き抜くことで頭皮に負担がかかり、髪の毛が抜けやすくなってしまうこともあります。
若白髪が休止型白髪の場合、黒髪に戻る可能性もあるため、原因に対して適切な対策を行うことが大切です。
今一度自分の生活習慣を見つめ直してみましょう。
*参考元:大正製薬 白髪ケア COLUMN
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