2020/01/20更新
梅酒を飲むと健康になる!?身体の内側から整えてくれる梅酒の効果
趣味

梅酒とは、一般的には6月頃に収穫される青梅を、ホワイトリカーや焼酎に漬け込んで作られるアルコールの一種です。
甘くて飲みやすいことから普段お酒を飲む機会の少ない人からも人気の梅酒ですが、実は健康によいといわれていることはご存知ですか?
今回は、梅酒が私たちに与えてくれる健康効果について解説します。
梅酒の歴史
梅酒の歴史は江戸時代まで遡ります。
今から300年ほど前の文献「本朝食鑑」に、梅酒の製造方法が書かれていることから、江戸時代中期には飲まれていたと考えられています。
しかし、当時砂糖は貴重なものであるため、梅酒は家庭で作られるお酒というわけではなく、ごく限られた富豪層しか飲むことのできないものでした。
その後江戸時代後期になると梅を保存食や薬などで使用するようになり、梅酒は家庭でも飲まれるようになりました。
そして時代が進み、酒税法が改定により梅酒が一般家庭では製造を禁止されたため、梅酒は一般的な酒という立場を失ってしまいます。
そんな中、今の大手梅酒メーカーであるチョーヤが1959年に梅酒の製造を始めました。
3年後の1962年の酒税法改正で家庭での梅酒造りが認められると、梅酒を始めとした果実酒ブームがおこり、当時すでに梅酒を販売していたチョーヤも注目されるようになりました。
法の改正や果実酒ブームなどにより、今日の梅酒のような身近なお酒という立場になりました。
参考:チョーヤ梅酒株式会社
梅酒の効果
疲労回復
梅はビタミンやミネラルなどを豊富に含んでおり、疲労回復効果が期待できると言われています。
夏場に汗をかいたら梅干を食べろ、などという言葉は手軽にミネラルが補給できるからだと考えられています。
他にも、梅にはすっぱい成分の「クエン酸」が、レモンのおよそ5倍の量を含んでいます。
クエン酸には、疲労の元となる乳酸を分解する効果があり新陳代謝を助ける働きがあります。
またビタミンやミネラルを吸収しやすい効果もあるため、活性酸素を抑止し老化防止にも繋がります。
血行促進
アルコールには、血管を拡張させて血液の流れを良くして血行を促進する効果があります。
血行がよくなると身体全体の代謝がよくなり、冷え症改善にもなります。
またクエン酸には血中の乳酸を分解する働きから血液の酸化を抑え、血をサラサラにする効果もあります。
血行の促進により、下痢などの腸内環境も整えてくれます。
ただし、厚生労働省が定めたアルコール摂取量は1日平均純アルコールで20g程度とされています。
飲みすぎには十分気をつけましょう。
純アルコール20gを具体的にいうと、ビール(500ml)1缶や日本酒1合が相当します。
酒に含まれる純アルコール量を知っていれば、飲んだ酒の影響や分解時間などが推定でき、飲酒量のコントロールに役立ちます。
アルコール量は、酒の種類によって異なるので以下の計算式で計算してみましょう。
摂取量(ml) × 度数または % / 100 × 0.8(比重) = 純アルコール量(g)
食欲増進
梅の持つクエン酸の酸味は、唾液や胃液の分泌を促し、食欲増進の効果があります。
日中の現場仕事で疲労が色濃く出始めたのなら、食前酒に飲むと、無理なく食事をすることができます。
おススメの飲み方
そんな健康にもいいとされる梅酒を楽しんで飲むために、様々な飲み方を紹介します。
飲み方ひとつ変えるだけで梅酒の違った風味を楽しむことができます。
ロック
グラスの中に梅酒と大振りに削った氷を入れて楽しむ、梅酒の定番の飲み方です。
氷がゆっくり溶けるにつれて変化する味を楽しめます。
梅酒本来の味を堪能できます。
ソーダ割り
梅酒にソーダなどの炭酸をいれて割る飲み方です。
炭酸をいれることで、甘い梅酒が爽快感のあるサッパリとした味わいに変化します。
梅酒とソーダを1:2でゆっくり混ぜ合わせることで、炭酸があまり抜けないように混ぜれます。
お湯割り
梅酒とお湯を割って飲むお湯割りという飲み方は、梅の香りがふわりと漂うので眠る前などの落ち着きたいタイミングで飲むのがおススメです。
梅酒とお湯は1:1で、体積が膨張しているお湯を先に入れることでうまく混ざりあいます。
健康に梅酒を飲もう
おいしいだけでなく、健康にもいい梅酒。
幅広い層から人気のお酒ですが、アルコール飲料なので飲みすぎには十分注意してください。
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