2023/03/20更新
【作業員必見】現場作業時の天候によって注意することや対策
仕事
建設現場で働いていると、どうしてもその日の天候によってできる作業が異なることや作業そのものができないことがあります。
また天候が良くても季節によってはあだとなり、体調管理を怠ると体調を崩して翌日の作業に差し支えることもあります。
そこで今回は、どういった天候の際はどこに注意をすべきなのか、どういった対策をとるべきなのかを紹介します。
日々作業を行う作業員や現場を管理する現場監督など、多くの方人が知っておきたい情報を記載していきます。
目次
季節ごとの天気の注意点と対策
日本は他国に比べて季節の変化がはっきりしている国です。
そのため季節によって、例えばコンクリート材料を変えたり、作業方法を変えたりと何かと建設作業において工夫が必要となります。
春夏秋冬それぞれの天候の特徴と、それに合わせた対策を見ていきましょう。
①春の天気と注意点
春は年度の終わりと始まりの時期であるため、何かと忙しい季節です。
また冬から春へと徐々に気温も上がりはじめるため、体調を崩しやすい季節でもあります。
特に太平洋側の地域では、晴天により冬場より作業時の体温が上がりやすく、知らず知らずと多くの汗をかいてしまうことがあります。
そのため春に作業する際は以下の点に注意しましょう。
晴天時は気温の上昇に注意
春は晴天となると最高気温が20度を超える日も増えてきます。
冬場のように厚着をしていると汗をかき、身体がダルく感じてきます。
そうすると作業効率が低下し、放っておけば発熱などの体調不良につながる恐れもあります。
そのため、作業日前日には作業日の天候と気温を確認し、作業しやすい服装を準備しておきましょう。
また朝・昼・夜と気温の変化が激しい時期でもあるので、作業用の上着で調整するといいでしょう。
▽気温別におすすめの服装を紹介しているので、参考にしてみてください。▽
気温による現場管理に注意
塗装やコンクリートなど気温が作業の出来に関係してくる職種では、温度管理が重要になります。
特に冬から春は、朝方と日中で大きく気温が異なる日もあるため、温度管理には一層の注意が必要です。
温度管理が必要な職種の場合、作業日だけでなく作業日前後の天候と温度を確認し、それにあった準備や工程を組んで工事基準に沿った完成を目指しましょう。
②夏の天気と注意点
1年で最も天候に気を付けなければいけない季節は夏です。
晴天の日が多く気温が上昇するため水分補給や休息をこまめにする必要があります。
近年では7月から8月にかけて全国的に35度を超える猛暑日や、気温が上がりやすい地域では40度を超える場合もあります。
夏の作業時は以下のことを心掛けましょう。
作業がある週の天候と気温を把握しておく
作業がある1週間の天候と気温を把握しておき、特に暑くなると予想される日は負担の大きい作業を減らします。
休憩もこまめにとれるように段取りをすることで、熱中症などのリスクを軽減できます。
▽夏の暑さ対策グッズも紹介しています。▽
水分とミネラルは余分に準備しておく
季節に関係なく水分補給は必要となりますが、夏は汗をかくため普段の2倍、3倍の量を飲んでしまう場合があります。
そういった際にスポーツドリンクや飴などでミネラルを補給し、流れた汗で失われた栄養素を補給することを心掛けましょう。
また、現場で体調を崩して休憩をとらなければいけないという場合に備えて水分や飴などは余分に準備しておくと安全です。
▽経口補水液とスポーツドリンクの違いも知っておくと、いざというときに役立ちます。▽
③秋の天気と注意点
秋は夏と冬の中間で、春とは反対に気温が下がる季節です。
夏の過酷な暑さが終わりを迎え作業がしやすくなる一方で、寒暖差も大きくなり体調を崩しやすい季節でもあります。
また秋は天気が変わりやすく、出発した際に晴天でも現場で作業をはじめようとすると雨が降り出すこともあります。
そういった季節の天候の注意点と対策をご紹介します。
寒暖差に備える。
秋も深まってくると、朝は冬に近い低温になり日中は汗ばむくらいの高温になります。
そうなると朝と日中で服装を変える必要があります。
作業開始時は少し寒く感じても、正午ごろになると暑く感じることも多いため、着脱がしやすい服装を心掛けましょう。
悪天候に備える
秋は天気予報になくても急に雲の流れが変わり、雨が降ってくるということもあります。
いつ雨が降ってきてもいいように秋は常に雨具を用意しておきましょう。
また、濡れて困るのは人間だけではありません。
塗装をしている場合や、コンクリート打設中などは現場が濡れると困る場合もあります。
急な雨が降って困らないように、そういった職種で働く作業員は現場養生用にブルーシートなどを用意しておくと安心です。
④冬の天気と注意点
冬は最も気温が低く天候も悪い日が多いため現場作業がしづらい季節です。
また12月から1月にかけては降雪もあるため、天候が現場作業に大きく影響しやすい季節でもあります。
特に日本海側では降雪により作業開始前に現場の除雪が必要となったり、現場に雪が積もらないように養生が必要なる場合もあります。
そんな冬の作業では以下のことを心掛けましょう。
防寒具に工夫する
冬場に現場作業をする際は、防寒具が必須になります。
最近では保温性の高い防寒具や、ヒーター内蔵の防寒具などもありますが、最も簡単に準備できる防寒具は雨具です。
雨具は雨や雪に強く、化学繊維は風を通しにくいため、冷たい空気から身体を守ることができます。
急な低温で困った際は雨具があれば一時的に寒さをしのぐことができます。
▽現場で寒い冬を乗り切る防寒対策も紹介しています。参考にしてみてください。▽
除雪用具やタイヤチェーンを準備しておく
近年ではあまり雪で困ることのなかった太平洋側平野部でも積雪することがあります。
そういった際に、除雪用具やタイヤチェーンを備えているかいないかで作業効率や移動時間大きく異なります。
関東や九州など、降雪を意識しない地域ではタイヤチェーンを持っていないという方、持っていても使い方が分からないという方も多いです。
しかし、いつ必要になるかわからない近年の天候を鑑みてあらかじめ準備しておいて間違いはありません。
▽別の記事では、スタットレスタイヤに関しても紹介しています。▽
雨具の注意点
雨天や冬場などなにかと必要となる雨具ですが、性能の悪い雨具だと水が染みて作業着が濡れ、体調を崩す恐れもあります。
それではせっかく雨具を着ていても意味がないので、現場で着用する雨具は防水性の高いものを選びましょう。
また雨具を使用したら車や現場事務所に投げておくのではなくしっかりと乾燥させ、次に着る機会に備えましょう。
変わる天候に備えよう
近年は夏の異常な高温や冬の降雪量など、今までの経験が通用しない天候が増えています。
しかし建設現場で必要な注意事項や対策は、そういった異常気象でも変わりません。
重要なのは、季節や天候に合わせて着るものや現場で準備するものを事前に調整しておくことです。
しっかりと準備をしておけば、急な天気の変化や季節の移り変わりに対応して無事に工事を完成できます。
毎日の作業を安全に終わらせるためにも、作業日の天候に合わせて事前に準備をし、怪我なく無事に家族の待つ自宅へ帰りましょう。
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